上司のスピーチ・新郎側 -デートの邪魔をしてごめん編-

只今ご紹介いただきました、東京中央銀行の浅野と申します。

ご指名がございましたので、ご来賓の諸先輩を差し置きまして、失礼ではございますが、一言お祝いを述べさせていただきます。

半沢君、花さん、本日はご結婚おめでとうございます。ご両人のお喜びはもとよりのことと存じますが、ご両家のお慶びもひとしをのこととお察し申し上げます。

皆様、お気遣いなくどうぞお席に着かれてください。

半沢君は現在、東京中央銀行の融資課というところで仕事をしている有能なバンカーでございます。

融資課は仕事柄、徹夜の仕事をすることがしばしばあります。私たち行員はそのような激務に耐えて仕事に打ち込んできたわけですが、それだけに健康には特に気を配ってきました。

今ここに、花さんという素晴らしい花嫁さんに迎えられ、一層、健康に気を配り、明るい家庭を築いていかれることと思います。

聞くところによると、半沢君は大学時代に花さんと知り合ったとのこと。私は当行の支店長でありながら、その事実を全く知りませんでした。誰にも気づかれないよう、愛を育んでいたようでございます。激務の合間を縫っての交際は、よくお互いを理解し合わないと育たないわけです。すんなりと今日の晴れの日を迎えたわけではないと聞いております。幾多の難関をクリアして今日に至ったことは、まことに喜ばしい限りです。

今思えば、冷や汗ものですが、どうやらその難関の一つに私が関係していたようでございます。急な企画の発生にいろいろと仕事を押し付けてしまい、大事な記念日にレストランでの食事の約束を邪魔してしまったようなのです。花さん、ごめんなさい。いま、お二人の強い絆に悪者にならずにほっとしている次第です。

このようなお二人ですので、これからの少なくはないであろう難関を乗り切って、明るく健康的な家庭を築いてくれるものと思っております。

お二人の、より一層のお幸せとご両家のご繁栄を祈ってご挨拶を結ばせていただきます。

 

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